犬生の気高さよ

君を忘れない

海峡の街へと_2023函館旅②パンと山と海と

函館2日目の朝である。

コンフォートホテル函館は無料の朝食ブッフェが付いている。
規模は小さいが、この価格帯のホテルでこれが無料で付いてくるなら十分だと思う。

盛り付けと写真の適当さは許してほしい。

サラダコーナー

春限定メニューの春色ロゼソースチキン

パンは4種類

じゃがいもスープ、美味しかった。安いビジネスホテルでありながら、朝食にその地域らしいメニューを置いているのはとても良いポイントだと思う。


ホテルの部屋からの展望 朝ver.

函館駅ビューの海を隔てた向こうに、雪を被った山が見えるのがまた良い。
恐らく山のあたりは北斗市


今日は朝から活動するぞ、と決めていたものの、やはりスタートは10時が最速になってしまう。

路面電車がある街が好きだ。
ローカル会社の広告ラッピング路面電車はもっと好きだ。

こちらはレンガ色の渋い車体。青空に映える。


市電の堀川町駅で降車。
さて、本日朝一のお目当ては街のパン屋さん。

手づくりパンの家 ムックル
https://maps.app.goo.gl/DMQmUySR5psy2Cdd8?g_st=ic

マンションの1階に店を構えているパン屋さん。
こちらも地元民に人気のパン屋で、パン好きのパン狂い・パンの街神戸市民としては必ず足を運びたいと思っていたところ。
昨日行ったパン屋は完売で閉店していたので、今日は朝一に向かうことにした。朝が1番パンの種類も多かろう。

店内に入って驚いた。このパンの種類を見てくれ。



パンに3方を囲まれた小さな店。ここが天国か。
値札をよく見ると分かるように、このお店は曜日ごとにパンの種類が変わるらしい。
パンド・ミや、ハート型のチョコパン“チョコクール”、日曜限定“グリュイエールチーズ”、鹿部明太子フランスなど、何日分かのパンを買い込む。

函館では食べるものが他に多すぎるため、これらのパンは自宅に持ち帰り食べる予定なので、本来は最終日の朝に買うのが1番良かろうとは思うが、旅程上、今日買うのが1番都合が良いのだ。
寒いから腐りはしまい、という自己責任のもと、袋いっぱいのパンと共に店を出る。

店員さんも感じが良く、お試しのパンのおまけをつけてくれたり、次回持参したら少し割引されるチラシを入れてくれたりなどした。
このチラシは今も自宅の冷蔵庫横に貼られており、次回の函館旅での出番を待っている。



また市電に乗り、今度は松風町で降りる。
朝一にパンを買い、次に向かう先といえばやはり珈琲屋であろう。

珈琲焙煎工房 函館美鈴 大門店
https://maps.app.goo.gl/eGAKcS6vPaQ11ejF9?g_st=ic

函館といえば!函館美鈴珈琲。

この店は豆の焙煎からその場でしてくれるので、とても香り高い珈琲豆が購入可能。
今回は「函館大門ブレンド」「プレミアムブレンド」を購入。

豆の焙煎から挽くまでに少し時間がかかるので、時間に余裕を持って伺うのがおすすめ。


駅前周辺での用事は済ませたので、ホテルに預けた荷物を受け取り、ベイエリア方面に向かう。

まずは、本日の宿へ荷物を預けに。

そう、今函館で大人気のホテル、ラビスタ函館である。

キャリーバッグと一緒に珈琲豆とパンの匂いがぷんぷんする袋をホテルスタッフに手渡すと、「あらいいにおい」と言われた。わかる。
チェックインはまだなので、さっさと荷物だけ預けてまた街へ出る。


函館山、おはようございます!

ベイエリア方面の朝の目的地はここ。

アンジェリック・ヴォヤージュ
https://maps.app.goo.gl/NdHgH45J6zhMrf7NA?g_st=ic

賞味期限30分のクレープで有名な店。
いつも観光客で行列だそうで、ハイシーズンでもない今の時期に行けばまだマシなのでは?と思い足を運んだ。
日曜日の11:30ごろに到着。6組待ちだが、イートインは無いので回転は早い。待ち時間は15分かからず。

クレープメニュー。
案内係のお姉さんがこの寒い中メニューを持って外で客の案内をしていた。お疲れ様でございます…

店内の様子

クレープだけではなく、クッキーやクレープの粉なども売っていた。

わたしはクレープよりもこちらが目的。ショコラヴォヤージュ。

ただの生チョコのような見た目で、チョコの中にはふわふわの生クリームが入った間違いなく美味いデザート。
本当は夕方ごろに買ってホテルに持ち帰りたかったが、早い時間に買っておかないと完売してしまうので、やむを得ず午前中に購入し、保冷剤を追加購入。
解凍されてしまうと当日中の消費期限となるので、出来れば冷凍で配送するか、購入日にホテルで食べるのが1番良い。
この量を1人でその日中に食べ切るにはハードルが高いのが一人旅の残念なところではある。


クレープは1番人気のいちごのミルフィーユにしてみた。

ふわふわ、へにゃへにゃのクレープ生地にあたたかいカスタードとぱりぱりのミルフィーユと苺が包まれていて、なるほどこれは美味い。

道端で歩きながら食べるには少し食べづらく、少し歩いて元町公園に向かう。

ベンチに座って、雪と函館の街を眼下に見下ろしながら食べるクレープはなお美味い。

元町公園はまだまだ雪が山盛り残っていて嬉しくなる。

やはり元町辺りの建物は造形も色味も美しく、散歩するだけでも楽しい。

昆布無人販売


日本一好きな景色こと、八幡坂
空が綺麗に晴れているので尚更気持ちいい。

ハリストス正教会は大規模な保存修理を終えたそう。
この時点でははまだ正面玄関は閉門中で、右手の西門から入って外の見学が可能。



カラスがみかんを食べていた。
どうやってそんなに綺麗にみかんを剥いたの?

みかんを咥えて飛び立つカラス


ハリストス正教会からすぐ近くの、カトリック元町教会。

この教会はミサの時間以外は自由に入ることができるので、中を見学した。
壁像はローマ教皇から贈られたものらしく、とても美しく荘厳な雰囲気で、見事な装飾だった。撮影禁止なので、函館旅行に行った際は是非その目で確かめてほしい。


前回は夜景を見たので、今回は昼の函館山に登る。

FMいるかさん、お世話になっております。

なんと美しい景色であることか。

真っ白の雪景色というわけにはいかなかったが、それでも冬らしさは十分に感じられる海の濃紺と空の青と残雪の白。弓形の地形に、ぎゅっと詰まった函館の街。
訪れるたびに、この街が好きだなぁと思わされる。

日曜日でありながら、ハイシーズンでも無いうえ昼間にここに来る人は少ないようで、ほとんど貸切の展望台の様子。


これは生き物の足跡なのか?どんな生き物が雪に潜っていったのか?それとも雪から出てきたのか?生き物じゃなく人間が何かを投げた跡なのか?

雪に残る跡というものは、このような想像を膨らませる余地があるから面白い。

遠くに見える陸地は多分、青森の大間。


冬の冷たい風に当たりながら、ほとんど貸切の函館山からの景色を眺めてたっぷりと郷愁の想いに浸る。
故郷ではなくとも、この土地には思い出と思い入れだけはたっぷりあるのだ。


ゆっくりしすぎて14時に近くなってきたので、下山して昼食にする。

この景色を見ると函館に来たなぁという感じがする。

2日目の昼食はお待ちかねのラッキーピエロ
今回は上の写真のベイエリア本店ではなく、ベイエリアにあるマリーナ末広店に初めて入店。

海を眺められる席が無事に確保できた。
相変わらずのダントツNo.1セットをチョイス。
チャイニーズチキンバーガー・ラキポテ・烏龍茶のセット。

う、美味い…美味すぎる!何度食べても新鮮に感動できる美味しさ。

そりゃ肉汁滴る肉厚のパティを挟んだお高くて美味しいハンバーガーはこの世に山とある。しかしチャイチキに勝るハンバーガーはこの世になし。
天はチャイチキの上にハンバーガーを造らず。
食べたい。今すぐまた食べたい。チャイチキを。


ソフトクリームも美味しそう。胃袋の都合と外の寒さで食べられなかったが、次回は食べたい。


港に停まるボートと飛行機と真っ青な空。なんて良い景色。

ベイエリアの煉瓦と海と空の青が綺麗。


まだまだ時間はあるので、次は立待岬に向かうことにする。

市電車内の掲示だけでも、この街の良さを感じることができる。

市電の終点、谷地頭温泉駅で降車。函館山麓の街。


ひとまず岬に向かう途中にある、ハーバービューのカフェへ向かう。

cafe 海と硝子
https://maps.app.goo.gl/32LTnn2UW8Ewz5ux6?g_st=ic

Googleマップを見ていて、今度行こうと事前にブックマークしていたカフェだったが、ちょうどこの旅行の少し前に放送された、テレビ番組「ZIP!」の中でも1番好きなコーナー、“ペッコリ妄想移住ファイル”函館編に出演したHISASHI氏がこのカフェに訪れていて、これはますます行かねば!となったのだ。

ガラス張りの店内は海と空によって真っ青に見えてなんとも清々しい。
幸運にも海に向かった席が空いていたので、ぼーっと海を眺めながらカフェラテを啜る。

ドリンクメニューとフードメニュー

近くの岩場にカモメがたくさん居た。

海の向こうには湯の川温泉地区や函館空港がある。

ゆったりとした時間が流れる、素敵なカフェだった。
番組によれば、このカフェを経営するご夫婦は函館へ移住してここをオープンしたようで、いい街に移り住んでこんなに良い景色を毎日眺めながらカフェ開いて生活する、わたしの夢を具現化したような暮らしでなんとも羨ましい限り。眩しい、眩しすぎる。

ロケ時のHISASHI氏と飯尾氏のサインも飾られてあった。


さて、日が暮れる前に立待岬へ向かわねば。

立待岬への道は、冬季は車両通行止めとなっているので、歩行者はこの門の横をすり抜けて立待岬へ向かう。

シャリシャリの雪道をザクザクギュッギュと踏み締めながら、両脇を墓地に挟まれた坂道をひたすら登る。

左上にちらりと見えるが、石川啄木一族の墓もある。
函館を愛した石川啄木は、函館の海と街が一望できる高台に墓を設けたらしい。ええのう。

ちなみにこの道は人通りが一切なく(冬のこの時期に訪れる人もまぁあまりいない)、怖いと思う人は冬季以外の車両通行可能な時期に行けばまだ人は居るかもしれないので、時期を見て訪れるといいと思う。


水平線と月と飛行機

AIR DOの飛行機が函館空港から飛び立ったところらしい。ここまでズームで撮れるのだからiPhone13proのカメラは大したものだ。


立待岬


岬の強風に煽られながら、打ち付ける波と水平線を眺める。

海を見ると黄昏たくなるのは人間の性か、己の性質か。
天気にも恵まれ、夕暮れ前の美しい海の景色が見れた。

海に向かってベンチも置いてあるので、もっと温かい気候であればベンチに座ってゆっくり人とおしゃべりするのも楽しいだろう。恐らくいつでも風は強いが。

ここもまた、函館のお気に入りスポットになった。岬っていいな。

柵にも可愛いイカがいる函館市


このまま谷地頭温泉に入って帰るつもりでいたが、なんだかめんどくさくなったのでやめてベイエリア方面に帰ることにした。
谷地頭温泉は今度の楽しみとする。


光れ!歩行者!!


戻ってまいりました。

ベイエリアのランウェイ

ベイエリアは日暮れの時間が1番好きだ。

どこを切り取っても良い景色。


赤レンガ倉庫内にある、TERU氏が訪れていた煎餅屋さん。ここもずいぶん昔からあるよな。


歩き回ってさすがに疲れてきたので、ホテルの部屋に帰ることにする。
長くなってきたので、ホテルの紹介は次回。